鈴木悦郎先生について
- 2013/09/12
- 17:29
皆様、こんにちは。
長い間留守にしてしまいました。
前回はまだ梅雨まっただ中の紫陽花が奇麗な時期でした。
今はセミの声もまばらになり、朝晩の涼しさがとても心地いい初秋です。
異常気象と言われた酷暑の夏がすっかり抜け落ちてしまったようです。
さて、久しぶりのブログですが皆様にお知らせがあります。
8月5日、鈴木悦郎先生が肺炎の為永眠されました。
89歳でした。
あまりにも突然のお知らせだったので、ただただ呆然とするしかありませんでした。
いつも心がほっと暖かくなるような素敵な笑顔を見せてくれた悦郎先生。
その笑顔をもう拝見する事ができないと思うと、寂しさがこみ上げてきます。
真創(当時は真美堂)が鈴木悦郎先生の絵を製品にし始めたのは、戦後の昭和20年代から。
戦後の何もない時代ですから、華やかでカラフルな作品が注目を集める一方、
悦郎先生の作品は今と変わらず、可憐で愛らしく、飛び抜けて目立つわけではないけれど、
そばに置いてずっと眺めていたくなるような、そんな作品達ばかりでした。
それは時代を超えた今でも変わる事はありません。
そんな作品達を、悦郎先生は私たちにたくさん残して行ってくださいました。
会う人会う人を暖かい気持ちにさせてくれるようなお人柄だった、鈴木悦郎先生。
私たちは、そんな鈴木悦郎先生のように、
製品を手に取った方を暖かい気持ちにさせるような製品を作って参ります。
まだまだ皆さんに手に取って頂きたいものはたくさんあります。
もちろん悦郎先生の製品も。
鈴木悦郎先生、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り致します。

2010年12月の個展会場にて
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